イギリスの市場調査会社のカンター・ミルウォード・ブラウン社が発表した「BrandZ 2018世界で最も価値のあるブランド100」のうち、上位10位はGoogle、Apple、Amazon、Microsoft、騰訊(テンセント)、Facebook、VISA、マクドナルド、阿里巴巴(アリババ)、AT&Tであった。中国の企業が上位10位のうち2席を占めたのは初めてのことである。この調査は、2006年から12年連続で発表されている。

アメリカのニュース専門チャンネルCNNの報道によると、2018年のランキングの最大の特徴は中国ブランドの台頭である。上位10位のブランドのうち、騰訊の今年のブランド価値は1,790億ドル、前年同期比65%増で、去年の8位から5位に上昇した。阿里巴巴の2018年のブランド価値は1,134億ドル、前年同期比92%増で、去年の第14位から第9位に上昇した。

今年トップ100に入った中国のブランドは計14あり、ランキングの順では騰訊、阿里巴巴、中国移動、中国工商銀行、茅台、百度、中国平安、華為、中国建設銀行、京東、中国農業銀行、中国人寿、中国銀行、順豊であった。このうち、物流企業の順豊は初めてランクインし、第90位となった。2006年に初めて発表されたトップ100のリストでは、中国は当時、中国移動しかランクインしていなかった。

注目すべきは、今年の中国ブランドの総価値が前年比47%増で、成長率がアメリカ(23%)の2倍以上となり、アメリカブランドの全体的な成長率が初めて中国に抜かれた点である。ブランド価値の成長率が最も高かった3社は何れも中国の企業で、京東(第59位)は主に金融などの業界に参入したことによりブランド価値94%増でトップを獲得し、阿里巴巴(第9位)は2%の僅差で第2位となり、茅台(第34位)は89%増で第3位となった。

BrandZのグロバールマネージャーは、「このランキングリストは、騰訊と阿里巴巴が、過去に多くの中国ブランドが直面した障害を克服し、国際的にトップ企業になったことを示している。中国ブランドのアメリカ市場への浸透はまだ初期段階にあるが、そのほかの地域では受け入れられつつある」と述べた。

また、騰訊、阿里巴巴の台頭は、海外市場の開拓と密接な関係がある。騰訊はタイと南アジアの市場で既に受け入れられている。阿里巴巴はブラジル、チリなどの中南米国家に進出しており、グループが運営するアリエクスプレス(AliExpress)は中南米でトップの電子商取引プラットフォームになりつつある。

今年のランキングリストは、主に4つの傾向を示している。1つ目は、科学技術に関連したブランドが引き続きランクインしていること。2つ目は、技術がマーケティングとコンテンツ生産を促し、ブランド価値を急速に向上させたこと。3つ目は、小売業がブランド価値成長率の最も高い産業になっていること。昨年の小売業のブランド価値は35%増であった。例えば、アマゾンは、ブランド価値が2,076億ドル、昨年比49%増で第3位であった。4つ目は、ブランドに対する戦略的協力の重要性が益々顕著になってきたことである。