2017年、台湾の自動車用ライト部品のメーカーである帝寶工業(DEPO)は、製造するヘッドライトのデザインが、ドイツのメルセデス・ベンツ社が有する意匠権を侵害しているとして、同社に提訴されていた。知的財産裁判所は第二審判決において、帝寶工業の意匠権侵害を認定する第一審判決を維持する判決を下したが、賠償金は3000万台湾ドルから1800万台湾ドルに減額された。

メルセデス・ベンツ社は、帝寶工業のヘッドライトが同社の台湾意匠権(第D128047号)を侵害していると主張したところ、帝寶工業は「当該製品は侵害回避の設計変更を行っており、またドイツ自動車工業会はかつて、同国の部品市場の妨げとなるようなことはしないという声明を出していたため、多額の資金を投資して当該製品を研究開発した。」と主張した。しかし、裁判官は、ドイツ自動車工業会の声明は法的効力を有さず、またメルセデス・ベンツ社の市場占有率は10%未満であるため、「公平交易法」に違反しない、と認定した。

第一審において、メルセデス・ベンツ社は帝寶工業に対し6000万台湾ドルの賠償、製品の破棄及び製造禁止、及び4大新聞の表紙半分に謝罪を掲載することを要求した。第一審の裁判官は、帝寶工業と責任者である謝綉氣氏に連帯で3000万台湾ドルの賠償金支払い、及び製品の破棄と製造禁止を命じる判決を下していた。

今回出された第二審の判決では、賠償金額が1800万台湾ドルに減額されたが、肝心の意匠権侵害については一審同様に侵害を構成すると認定された。帝寶工業は判決結果を遺憾とし、「判決書を受領した後、弁護士と関連する救済の提起を検討し、翌週にも記者会見を開く。」と発表した。

関連台湾ニュース記事(ETtoday新聞雲蘋果新聞網