特許法第101条は、一般的に、特許の保護を「新規か つ有用な、方法、機会、製造、又は、組成物」に広げ ている。自然法則、自然現象、抽象的なアイディア は、特許の保護を受けることができない。Ultramercial, Inc. v. Hulu, LLC, No. 2015-1544(2014年11月14日)に先 立って、連邦巡回区控訴裁判所は、広告を見る代わり に無料のオンライン・コンテンツを提供する方法につ いて、特許の保護を受けることができる、と二度判示 していた。しかし、昨年のAlice Corp. v. CLS Bank Int’l での判示において、連邦最高裁判所は、特許法 第101条における特許性の判断に関し、2つの要件から 成る基準を打ち立てた。まず、裁判所は、当該発明 が、自然法則、自然現象又は抽象的な概念に向けられ たものであるか否かを判断する。もしこれに該当する 場合には、追加的特徴により、当該発明が、法則やア イディアそのものを「大きく超えるもの」でない限 り、当該発明は特許の保護を受けることができない。 連邦巡回区控訴裁判所は、問題となっている発明 はAlice事件での基準を満たさない、と判断し、侵害の 訴えを退ける判断を支持した。無料のコンテンツを提 供する代わりに広告を表示するという抽象的なアイ ディアに関する発明は、アイディアを単にインター ネットに適用しただけの、ありふれた既存のものであ る。裁判所は、必ずしもすべてのソフトウェア発明が 抽象的なアイディアに向けられたものではない旨述べ ているが、上記判示は、Alice事件のように、最高裁判 所の近時の特許法第101条に関する判断によって特許 性の範囲が制限されたことを明らかにしている。