事業体の統合は成功しない場合も度々ある。買収が成 立せずに終了する理由は様々であるが、取引開始時点 において合併後の統合について十分な計画が立てられ ていなかったことが理由であることが多い。買収がク ロスボーダーに及び様々な文化的相違が伴う場合には 特に、買収後の事業の統合はより一層難しい。

この論文では、クロスボーダー買収における買収後の 統合を積極的に計画することの重要性について取り上 げ、買収後の統合について計画を立てておかなかった ことにより買収が失敗する理由について説明してい る。そして、買収取引の当事者が異なる構造、事業の 方法、文化を有する場合における問題について取り上 げており、非米国企業が米国企業を買収する際に、買 収後の統合を成功させるためにどのように計画を立て 交渉すべきかについて、以下のような点を記載してい る。

  • クロージング後の統合について計画する最も望 ましいタイミングは、取引について計画する初 期の段階である。
  • 外国企業である買主や合併パートナーが取引を 交渉する方法は、取引のクロージング後に米国 企業やその従業員を効果的に統合する方法に影 響を与える。
  • 統合の方法は、交渉の初期段階から手段を講じ られるべきであり、クロージング後も継続さ れ、取引の両当事者が責任を持って行うべきで ある。