McClellan v. I-Flow Corp.776 F.3d 1035 (9th Cir. 2015) (No. 11-35109)において、第9巡回区控訴裁判所は、医療機 器修正法が州法に優先するとの理由に基づき陪審説示 から特定の州不法行為法に関する部分を除外した連邦 地方裁判所の判断につき、再検討した。原告は、被告 の持続性輸注ポンプを利用したことにより人身傷害を 受けたとして、製品における不適切な警告に基づく過 失責任、及び、不適切な警告により当該製品は通常以 上に危険であったとの主張に基づく厳格責任に基づ き、被告を提訴した。被告は、Buckman Co. v. Plaintiffs’ Legal Comm., 531 U.S. 341 (2001)における連邦最高裁判所 の判断に依拠して、米国食品薬品化粧品法が州法に優 先する、との理由により、州法に関する陪審説示は陪 審員に提供されるべきではない、と主張した。連邦地 方裁判所はこれに同意したが、第9巡回区控訴裁判所 は、Buckman事件での判断は「FDAに対する詐欺」に 関する州法についてのものであり、本件とは異なると して、原審を覆した。Buckman判決において、連邦最 高裁判所は、連邦機関に対する詐欺に基づく州法上の 主張に対しては、連邦法が優先する、と判示してい た。しかし、本件では、原告の主張は連邦機関に対す る詐欺に基づくものではないため、州法に関する説示 は認められるべきであり、本件には誤りがあったと し、新たな審理のため連邦地方裁判所に差し戻した。